私たちが考えること
健常者と呼ばれる人の約半数は雇用されて働いています。
しかし障害者の場合、雇用されて働いている人の数は9%にすぎません。
これは明らかに少なすぎる数です。
私たちは、働いて生きていくことは大事なことだと考えます。働くことは生きるためにお金を稼ぐことですが、それだけでは十分とは言えません。生きていくためには、働くことで誰かに必要と認められ、充実感を得ることも必要です。
もちろん働きたくても働けない人もいます。私たちは、働けない人には価値がないと言いたいのではありません。
そうではなく、働きたいという人に対してできる限りの機会を提供し、できる限りの賃金を支払い、できることなら働くことの充実感を得て「楽しい」と感じてほしいと考えています。そのように取り組むことで、私たちのようななんの変哲もない会社も社会に存在する意味があると考えます。
しかも、人口が減少し続け、どう少なく見積もってもこの先20年間は労働人口が増えない日本において、障害者雇用は企業にとって「施し」ではなく「実利」です。私たちは、障害のある仲間が一緒に働いてくれて本当に良かった、助かったと思っています。
私たちはこれからも、グループ基本理念「多様な人たちが働いて楽しい」を実現するために障害者就労を進めていきます。
また私たちは、「多様な人たち」とは障害者だけではないとも認識しています。当社が、できるだけ多くの多様な人たちの働ける場、働いて楽しいと感じることのできる場であることを目指します。
(障害者数約940万人、雇用されている障害者数約85万人。出典:平成30年版 障害者白書、平成30年度障害者雇用実態調査結果)
障害者雇用率
持続未来グループの障害者雇用率は14.84%です。
[2023(令和5)年6月1日現在]
支援活動
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職業訓練中の様子
就労継続支援A型事業所での職業訓練
(技術を身につける)
2014(平成26)年に、グループ初の就労継続支援A型事業所オンザライズを設立しました。
目的は、障害者が職業訓練を通して技術を身に着け、グループ内外の企業に一般就労することです。そのために、清掃作業などの職業訓練を行い、計画的にスキルアップを図っています。
また、オンザライズは、障害者を正社員として雇用し、基本的に1日あたり6.5時間、週5日の労働時間を保障することで、利用者の経済的自立を支援しています。
現在20名を定員に職業訓練を行っています。これまでに10名が一般就労に移行し、持続未来株式会社やグループ外企業で活躍しています。
オンザライズの日常の活動はオンザライズのWebサイトを御覧ください。
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第●回 障害者技能競技大会 全国大会の様子
アビリンピックへの積極的な参加
障害者技能競技大会(アビリンピック)ビルクリーニング部門に毎回選手が出場し、スキルアップを目指しています。
これまで持続未来グループからは、広島大会優勝者2名を含め多くの上位入賞者を輩出し、全国大会へも進出しています。
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試験対策としての社内講習の様子
資格取得の奨励・支援
清掃技能の国家資格「ビルクリーニング技能士(1級、2級、3級)」の取得を奨励し、学科試験・実技試験対策の社内講習を実施して支援しています。
特に障害者の場合、取り組みやすい3級からはじめ、2級、1級とステップアップできるように、難易度別の指導を行っています。
2021年度の試験対策として、合計23回の社内講習を実施しました。
持続未来グループの障害者就労は、「障害者就労のためにわざわざ仕事を作ってやってもらう」といった施しの視点ではなく、「彼らだからできる仕事を担ってもらう」という対等の視点に基づくものです。
企業としては長期安定的な労働力の確保、障害者にとっては経済的・社会的な自立環境の確保という、双方にとってのメリットを重視して、今後も積極的に取り組みます。